2011 May

Paris

 
 
TOROCADEROにあるCite de l'Architecture et du Patrimoineに「La ville fertile」展を見に行く。「エコロジー」は近年、どの芸術分野でも「最重要事項」になっている。Dominique PELLOTの講演会でも「エコロジーに反対なんかしたら牢屋に入れられる!」と激を飛ばしていらしたことを思い出す。会場の展示はまるでジャングル。展覧会に来たというより、「森に来た」気分・・・。

 

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Petit Palais に「Charlotte Perriand de la photographie au Design」展を見に行く。プチ・パレに入るのももう何十年ぶり?5月の光に天井のフレスコ画が美しい。シャルロット・ペリアン女史の写真から家具のプロトタイプまで、彼女の幅広い 「Creation」の全てを包括したような展覧会。生前にお宅に何度か伺った事があるけれど、そのクリエイションに対するヴァイタリティーはただならぬ ものがあって、当時まだ20歳そこそこの学生であった私は、「コワイ・・・」と思うほどの迫力であった。自分でデザインした家具に自分がモデルでポスター になる・・・。まさにそんな感じのヒトだった。

 

Paris

 
 
パリ市立の建築計画の展示場、Pavillion de l'Arsenaleに「Architectures quatre vingtーUne chronique metropolitane」展を見に行く。80年代のパリ市の建築計画の展示で、私が来た23年前を思い出す。インタビューに答えている建築家のビデオも何だか懐かしい。80年代、日本のバブルもスゴカッタ・・・・。

 

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オーギュスト・ペレーのモビリエ・ナショナルを発見。コンクリートの打ち放しとは思えない美しい仕上がりにびっくり。

 

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JACOB通りにあるDINA VIERNYのギャラリー。彫刻家Aristide MAILLOLのモデルを15歳の時から務めてきた女史のコレクションは、マイヨールが影響を受けた同い年の彫刻家、アントワーヌ・ブルーデルや画家のゴーギャン、そしてMarcel DUCAHNPの3兄弟の作品など多岐に渡る。数年前にオープンしたマイヨール美術館のほうにはその様な大作が。このギャラリーのほうは、いかにもサンジェルマンらしく、ひっそりとしかしとてもマニアックな作品展でいつも楽しみ。マイヨールの彫刻は一環して裸婦像であったのも、彼女のこの美しい写真を見ると頷ける。

 

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サンジェルマンには小さくてマニアックなブティックやギャラリーがひしめき合っているけれど、どこも一見「ひっそり」しているので、出て来る人を見て驚く事もしばしば・・・。このギャラリーは「PIECE UNIQUE」という名前の通り、無人で一人の作家の作品をガラス越しに眺める、という趣向で、昔は電話、今はネットでクライアントと交信する。20年ほど前に、私が自分のブティックをサンジェルマンに探し始めた頃、このギャラリーを見てとても感動した事を思い出す・・・。

 

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Fondation CARTIERーカルティエ財団に「VAUDOU」展を見に行く。元々はアフリカの西部、ダホメ王国(BENIN)の民間信仰だったブゥドゥー教。奴隷貿易でカリブ海へ連れてこられた人々によってハイチからキューバ、ブラジルへと発展した。魔よけや呪術の人形などが一斉に並ぶ。暗い会場に細いスポットで浮かび上がるスピリチュアルな人形の数々。私にとっては遠い文化の感じられる・・・。東京の法隆寺宝物館を思わせる会場のデザインも圧巻。
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